GS振り返り(2022年2月~4月)

こんばんは、かよです。

2~4月にはポケモンジャパンチャンピオンシップス2022のオンライン予選である2022 International Challengeが開催され、私も参加してましたので振り返りを書いてみました。

剣盾で始めてストーリークリアできて対戦を始めた身で、何度か過去の予選にも参加してますが、毎回新しいルールでの予選が発表されてあまり準備もできないまま挑む、という感じでした。ですが今回は1ヶ月以上前に告知があったためある程度準備をしてから臨むことができました。
なお、3回ともレート1600台(最高1694)なので、きっとここに書いてあるような内容は上手い方には当たり前のことであったり考えが至らない点もあるかと思いますが、考えていたことを整理する意味でも色々と書いてみます。(また備忘録も兼ねて参考にさせていただいた記事や動画へのtwitterリンクを勝手ながら貼らせていただいてます。)

ルールと環境の把握

今年の1月に大会ルールが公表され、伝説のポケモンが2体までパーティに採用できるルールとのことでした、
ダブルバトルではGSルールとも呼ばれ、過去にも何度かこのルールで大会が行われているようでした。

過去のルール・環境

調べてみたところ、2010年、2016年、2019年の大会がこのルールだったようで、検索してみると2010年はほとんど文献が残っていませんでしたが、2016年と2019年はブログなどが出てきたのでいくつか読んでみました。
少しかじった程度の知識なので認識違いがあるかもしれませんが、オメガルビーアルファサファイアの時代に行われた2016年ではBIG6と呼ばれるグラードン・ゼルネアス・ガルーラ・ボーマンダファイアロードーブルの構築が環境の中心としてあり、ドータクンクレセリアを採用した派生形もいたようで、日本では最強の並びと認知されていたようでした。ですが、世界大会ではその構築をメタったカイオーガレックウザの構築を海外勢が使用して上位を占めたとのこと。どなたかが「(GSルールは)誰も気づいてないような強いコンセプトの構築を使った人が抜けてるイメージ」といったことをツイートされていたかと思うのですが、まさにそういったことが起きていたようでした。

2019年は少し環境を把握するのが難しくて、サン・ムーンの時代に行われた2019年の予選はサンルール、ムーンルール、両方使えるルールと複数のルールが採用された予選があったようです。この時代に新たに登場したソルガレオルナアーラのほか、相変わらずカイオーガグラードン、ゼルネアス、レックウザが強い環境だったようでした。また、カプ系が採用されている構築が多かったのですが、相手のHPを半分にするしぜんのいかりが強力であることと、フィールドによるダメージ補正が1.5倍であることもありZ技による瞬間火力をここぞというときに決めれる強さがあるようでした。
また、いくつかの記事にカ・エールパとの記載があり、こちらもおそらく当時画期的なパーティが出てきて環境の中心になったことがうかがえました。(余談ですが、検索で出てきたブログを読んでると最後まで誰が書いた記事なのか分からないことも結構あったので、冒頭かブログ名で名前分かると嬉しいなと思いました)
なお、2019年世界大会で優勝したペンギンさんの対戦レポートには、相手のトルネロスカイオーガvsルナアーラツンデツンデの対面で”1ターン目なりきり潮吹き読みでグラードンには交代せず”との記載があり(引用元→)、「カイオーガに対して交代でグラードンを出してしおふきの威力を弱める」のを対策して手動で雨を降らせるのは割と起こる光景で、それを見越した行動まで必要になる場合もあることがこの一文で伝わってきました。(なお、ソード・シールドでは記事に記載のポケモンからは軒並みなりきりが没収されていたので、あまごいなどになるのかと思いますが)天候パを扱うのはそれだけで択が発生しそうだなと思いました。

 

剣盾環境におけるルール・環境

2022年、ソード・シールドで行われる予選では、その前まで行われていた伝説1体までの環境と数少ないGSルールの文献(→)からカイオーガf:id:howaitodo:20210504235934p:plainとザシアンf:id:howaitodo:20210504024143p:plainが中心になることが予想されました。どちらも火力があるため、おいかぜやダイジェットを使って先手で攻撃し続けるようなパーティがシンプルに強そうだと感じました。
なお、ランクバトルで対戦できるのは2月からであったため、1月はお正月からGSルールの仲間大会がたくさん開催されていました。私も早々に参加してましたし、またオプーナさんが毎日主催してくださっていた大会にも度々参加していました(時間ギリギリに数戦とかが多かったですが・・)。ダブル勢は本当にオプーナさんには頭が上がらないと思います、ありがとうございます。
このような仲間大会でも、やはりおいかぜ・ダイジェットで素早さを取り合うような構築が多かった印象でした。いくつかの伝説ポケモンの組み合わせを試してみたほか、レッドカードモロバレル+ゼルネアスや脱出ボタンガオガエンモロバレルでのサイクルなど過去の記事も参考にパーティを作ってみてました。(ダイマックス環境ではちょっと違っていたり、メガシンカが強くて採用されているポケモンも多かったようでそのまま使うのは難しそうでしたが、構築に欲しい要素などは参考になりました)

なお、2019年の記事を見ていたときに、yokoさんの構築記事(→)で”竜鋼電水”が相性補完の取れた強い並びとして書かれていました。これをもとに剣盾環境を眺めると、たしかに鋼・電気・水は入っている構築が多いように見えましたが(ボルトロス+ザシアン+カイオーガが多かった)、竜が入っている構築はあまりありませんでした。剣盾環境はそれほどまでに強いフェアリー技・こおり技を使うポケモンがいる環境なのかもしれません。一体誰なんだろう・・。

 

おいかぜパーティへの対抗手段

GSルールに限らず、おいかぜで高火力を押し付けてくるようなパーティへの対抗としては以下が多い印象でした。
トリックルームで対抗
②こちらもおいかぜで対抗
いたずらごころ持ちのポケモンで電磁波、トリック、こわいかお
ねこだまし+隣のポケモンのダイジェット等でおいかぜを使わせない

①は読まれにくいトリックルームを使うことでイージーウィンできるのは過去の予選でも度々見かける光景であり(ギギギアルf:id:howaitodo:20220418164107p:plainを使ってたキヌガワさんや、エルフーン

f:id:howaitodo:20200308185017p:plainでトリルする構築、別系統としては隣にダイマミロカロスを置いてサマヨールを倒されにくくするカ・エールさんのサマヨミロナットf:id:howaitodo:20200409232728p:plainf:id:howaitodo:20200409232624p:plainf:id:howaitodo:20210807185444p:plainなどの印象が強い)、最初に検討したパーティでした。
ルナアーラヒトモシなどを使ってみて、環境初期ということもあり上記の仲間大会では強豪プレイヤーにも勝てたりしてましたが、高火力の環境のためトリックルームを使うのが難しく、使えたとしても相手の耐久が高くて5ターン以内に倒しきるのが難しいという問題がありました。結局このプランはあきらめたのですが、その後、「トリックルームを2回使う前提」の白バドレックス+パルキアf:id:howaitodo:20210504024056p:plainf:id:howaitodo:20220418164258p:plainの構築が広まり、衝撃を受けました。

②基本的にはこちらもおいかぜを採用したパーティを使用していました。相手のおいかぜやダイジェットに対抗するためにおいかぜ以外の素早さ操作は欲しいため、2月・3月はトルネロスのこごえるかぜ、3月・4月はレジエレキのエレキネットを採用していました。問題としては先制でおいかぜを使えるポケモントルネロスエルフーンファイアロー)は耐久が低く、伝説環境ではさらに顕著になることと、素早さが高いポケモンは耐久が低いことが多いので攻撃を耐えられてしまうことが致命傷になってしまうことが多く、壁をはる構築などは対処しづらいという点がありました。もちろん、上記①、③、④の対策も求められます。

③相手が速いのであれば素早さを削いでしまおうという対策です。仲間大会ではオーロンゲf:id:howaitodo:20210808202836p:plainが多く、これが主流になりそうでした。よく見ていたミササギさんの配信ではイエッサンf:id:howaitodo:20211106053242p:plainが強いと思うという話がたびたび出ていたことから、この目的でのいたずらごころ持ちポケモンの採用は見送ろうと思いました。(実際、2月の予選ではイエッサンを入れた構築で上位にいった方が多い印象でした)

④これは③の対策にもなるため、2月の予選ではガオガエンねこだましカミツルギのダイスチルで倒す動きも意識してました。決まればイージーウィンできることも多いのですが、相手が守るを持っているとほぼ使われてしまうため、エルフーントルネロスに積極的に撃ちたい手ではありませんでした。また守られた場合には攻撃を無効化されるだけでなく、おいかぜを2ターン目に使われてもう1ターンしのがなければならなくなってしまうという話は過去にも話題になっていました。

 

◆INC Feb February使用構築

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昨年12月に参加した東北ポケモンオフで「下のほうのレート帯ではとにかく負けないことが大事だけど、上にいくとそれだけではダメで、出し抜くような要素が必要だ」といったニュアンスのお話しを聞いていたので(→)序盤に安定する構築を考えた結果、1月に仲間大会に参加した際に対策していないと対応が厳しいと感じたおいかぜ+黒バドオーガ構築を使用することにしました。この2体は高火力の範囲技を撃てるため、サイドチェンジやどちらがまもるかなどを気にせずに行動できることを評価していました。カイオーガだけではトリトドンヌケニンなどの水技を無効化できるポケモンで止まってしまいますが、さらにバドレックスまで単体で防げるポケモンはおそらくいないため、安定して勝てると思いました。

 

主な選出は

・オーロンゲ入りにはガオガエンカミツルギねこだまし+ダイスチル)

・ガチガチのトリル構築(ほぼいなかった)にはバドレックス+カイオーガ

・上記以外はトルネロスカイオーガorバドレックスorカミツルギ

で出してました。(カミツルギを出していることが多かったです)。ダイスチルがとても強力でした。ちゃんと振り返りをしなかったためあまり思い出せませんが(こまめに振り返りはしたほうがよさそうですね)、イベルタル入りに7戦全敗してしまったため、対策が必須だと思いました。

ドータクンは直前にみかけたマイケルさんのパーティの構築記事(→)に白バドレックス対策に入れてるとあったので、まねしてお守りとして入れてみました。(ほとんど当たりませんでしたが、上の人に勝っていくためにも必要な要素だと思ってました。)マイケルさんはいつも面白いパーティを作ってらっしゃってて参考にしたのはトルネボルトランド+ギラティナ入りのヒスイ統一パーティというものだったので予選で使いはしないのかなと思ったのですがそのまま使ってらっしゃってレート1870越えだったこともあり話題を集めていました。

なおトルネオーガは以前育成した際にKOOTAさんの構築(→)を参考にさせていただいたので、それを流用してました。D振りトルネロスが様々な攻撃を耐えてくれるのでとても使いやすくてずっと使っています。まもるの枠はいろいろ試していたので、最後に試していたいばるが残ってました(?)どうしようもないときの素いばるきょじゅうざんやってみたかったのですが、やはりまもるが欲しい場面も何度かありました。


◆INC March使用構築

2月のINCではワイルドさんがホワイトキュレムの構築を使って予選を抜けており、まねしてしばらく使っていました。

キュレムのとなりに特性シンクロのイエッサンをならべて、ねこだましをしてザシアンを対策するという特徴的な構築で、2月のランクバトルでもずっと使っていたのですが、なぜかいつもどおりの4桁後半の順位から抜け出せませんでした。おそらくこれはINC向けにザシアン・カイオーガ環境を意識した構築で、ナットレイサザンドラの枠はピンポイント対策になっており、その他のドラゴン伝説などが出てきたときにダイドラグーンが欲しくなるような試合が多く、3月もキュレムで潜るのは厳しそうだと思いました(本当は伝説1体環境でずっと使っていたホワイトキュレムを使いたいという思いがありました)。ただ、ぼうじんゴーグルであられダメージを受けない&ねむりごな・きのこのほうし耐性があるイエッサンと耐久に少し振っているレジエレキがとても使いやすかったので、そのまま使うことにしました。並びはランクバトルで対戦した相手の方が使っていたものをパク・・・まねしてみました。アイアント

・強いダイスチルを撃てる

・ダイロックでイベルタルにも打点がある

・ダイワームでイエッサン+カイオーガのような相手もそこそこしのげそう

ということで、キュレムで相手をしていてきつかったのと、黒バドオーガ構築に欲しい要素をみたしていると感じました。

が、実際使ったところ、リザードンがスカーフだと晴れねっぷうでチョッキを着ていてもワンパンされるし雨にしたところでキョダイゴクエンは耐えるとも限らないので常に気が気でなかったことと、ディアルガのような伝説にはダイワームでは耐えきれなくこちらからも打点がないのが厳しいと感じました。グソクムシャで予選抜けていた方もいましたし、強いダイワームが使えるし、カイオーガに飛んでくる草技を受けれるという点でも結構いいと思ったのですが・・。

 

◆INC April使用構築

黒バドオーガからは一度離れようと思い、流行しているグラードンリザードン構築に強く出れそうでシングルでもしょっちゅう止まらなくなる、ランドロスを採用した構築を試してみていました。いくつか構築を眺めていて気になったザシアン・黒バド構築を使ってみたもののあまりうまく扱えず、白バドパルキア構築がきついと感じました。リバティノートさんを眺めていたところ過去の伝説一体環境のディアルガ構築(→)があったので参考にして(バクガメスも捕まえて孵化して)使ってみました。が、バクガメスを白バド相手に出してもパルキアにドラゴン技を撃たれたりモロバレルで寝かされたりで全く対策になっていませんでした・・。また、ランドロスダイマックスしても裏から出てきたザシアンにきょじゅうざんで一撃で倒されてしまうため(耐久に振ると火力不足に感じてしまうため)、隣にスカーフオーガなどのザシアンを一撃で倒せるポケモンを置きたくなってしまいました。そんな中、たまたまtwitterを見ていて上の並びをみかけたので使ってみることにしました。白バドパルキアが無理そうだと思ったのですが、直前に見たテルさんの動画で「いのちのたま以上の持ち物を持たせて手助けをすると、サイコフィールド下のワイドフォースでH252振りのパルキアを確定で落とせる」と知ったので(参考動画→)、この並びで使う決心をしました。(なお実践では5回中4回はガオガエンなど全然違うポケモンがでてきて、選出を変えたら1回だけモロバレルパルキアで出てきました・・(全敗) 後半はエルフーンダイマックスしてましたがこの時点で構築の歪みが生じている気がします。)

なお、レジエレキの持ち物をきあいのたすきにしてエレキネット連打できるようにしたりしていました。

 

そういえば話はそれますが、カイオーガ・ザシアン構築はいっぱいありすぎてよく分かっていなかったのですが、以下のとり。さんの動画のまとめが見やすかったので印刷してちょこちょこ眺めてました。多分どの予選でも一定数いると思うのですが、種類が多くきちんと把握するのはなかなか難しいですね・・。

(元動画はこちら→

4月予選での覚書

主に反省文です。記憶が新しいうちに書いておきます。

・事前想定

  よく遭遇するであろうザシオーガには勝率7割、グラリザに勝率7割、パルバドに勝率5割くらいの構築を目指したい

  →実際には5-2、2-1、0-5くらいでした・・・

 

・ダイジェット(おいかぜ)がはいったランドロス対面のザシアンの守る読みで動いたら負けた試合があったため、次はザシアンにダイアース撃ったらしっかり守られて負けたりしていた

 →ランドロスにダイジェット(おいかぜ)して勝ち、というプランの見通しが甘かったのだと思いますが、やはり終盤に択が発生する構築は扱うのが難しいと感じました。

 

ランドロストリトドンれいとうビームで落とされる

 →これは試運転不足でした。ディアルガを使っていたときはディアルガが落としてくれたのですが、この構築の場合はランドロスが対面することが多く、チョッキのほうがよかったかもしれないです。(一応、白いハーブのおかげで裏から出てきたガエンが落とせた試合も1試合だけありました。)ただ、まもる(ダイウォール)が使えないとカイオーガがきつそうな試合も多く、悩ましいなと思いました。

 

バルジーナが強かった(1敗)

 →伝説なしのパーティに敗北しました・・。なお、エレキランドオーガ(HPわずか)が残っているのにユレイドル1体に負けそうになったりもしていました。

 

・全員倒したと思ったら裏からヌケニンが出てきた(1敗)

 →集中力も課題ですね・・

 

・(サブロム)ジオコン後のゼルネアスにディアルガカプ・レヒレもワンパンされた

 →久々に見かけたので火力見誤ってました。強すぎる~

 

トルネロス(あまごい要員)がいないとカイオーガのしおふきをグラードンで受けに来る

 →フェアリー技が欲しかったのと、ディアルガ使ってたときにうそなきで想定外の火力を出すのが強くてイエッサンも以前より数が減りそうだったためトルネロスエルフーンにしたのですが、これは盲点でした

 

他にも色々あった気がしたのですが、思い出したら追記するかもしれません。

振り返るとやはり色々甘いところがあったなぁとは思うのですが、普段のランクでは見かけない方やランクが高くて対戦できない方とも対戦できて楽しかったです。

最近少し回復してたので今回の予選は楽しめたのですが、まったく別のところでまたメンタルをごそっと削られたのでまたしばらく低浮上になりそうです、なんとか最後の予選に向けてがんばろうと思います。

ここまで読んでくださった方もありがとうございました。何か参考になるものでもあれば幸いです。