シリーズ13ダブル 黒バドオーガマギアナ覚書

 こんにちは、かよです。

 ポケモンソード・シールドにおいてせっかく幻のポケモンが使えるルールがあったので、使用していたマギアナ構築についてや、参考にさせていただいた構築などを備忘も兼ねて残しておこうと思います。

 

 

使用構築

 

成績は以下のとおりでした。

最高 119位(1777)※10/29時点

最終 942位(1646)

 

 なお、9月はゴリランダーではなくモロバレルを入れており、最高337位(1728)最終708位でした。その前の7月、8月はレンタル構築を使用させていただき初の最終3桁を取れ、シリーズ13は初めて自作構築で最終3桁に残れた月となりましたが、どちらも最終日前日から大きく負けてしまったのは課題だなと思いました。

 

 ちなみにマギアナは専用特性「ソウルハート」を持つポケモンです。

ソウルハート↓

「場にいるポケモンが『ひんし』状態になる度に、自分の『とくこう』ランクが1段階上がる」

味方が倒れても発動します。ダブルバトルでは自分と相手が4体ずつ選出しますので、恐ろしい勢いで特攻が上がっていきます。

 

 ダブルバトルにおけるマギアナの使用率は9月は11位、10月は19位となっており、それなりに使っていた方はいたと思うのですが、おそらく最終2桁以内には残っていないんじゃないかと思います。(私が把握していないだけかもしれませんが)

シリーズ13のルール

 シリーズ13(2022年9月(シーズン34)~10月(シーズン35))の2ヶ月間は、その前までの伝説ポケモン2体までの制約がなくなり、何体でも採用可能&幻のポケモン(ミュウなど)も使用できるという、全解禁ルールともいわれたルールでした。
 全解禁とはいっても、過去作からソード・シールドに連れてこれないポケモンメロエッタなど)は使えないのと、白・黒バドレックス、ホワイト・ブラックキュレムはどちらか1体しか合体した状態でボックスに入れれないことから同時採用はできないといった制約はありました。

 

 なお幻のポケモンは期間限定で映画館等で配布されていたものが多く、現在入手方法がないポケモンもいましたが、マギアナは殿堂入り後のサン・ムーンでQRを読み込むだけでよいため、比較的入手が容易なほうだったかと思います。(未クリアだったのでストーリー進めるのに1週間くらいかかりましたが)

 

構築経緯

 マスターボール級に上げるまではほろびのうたセレビィを採用したパーティを使用しており、そのときに使用していた黒バドレックスf:id:howaitodo:20210504024115p:plainカイオーガf:id:howaitodo:20210504235934p:plainイベルタルが使い勝手がよかったのでその3体を入れた形でスタート。元々ほろびのうたで詰めるために高火力のポケモンで早々に2体倒してほろびのうたを使う、というコンセプトで組んでいたのですが、高火力が出せるポケモンというのは、場にいるポケモンが倒れると火力があがる特性を持つマギアナと相性が良いと思いました。

 パーティ全体が特殊に偏っているためお手軽に物理打点が出せるザシアントリックルーム下でとても強くいかりのこなでマギアナを守れるモロバレルを採用して1ヶ月ほど使っていました。たまたまバルドルさんが使用されていた並びと5体同じであったため、考え方としては大きくずれていないのかなというところもありました。

見直しのきっかけは10月になってからでした。

神の啓示がありました(ありがとうございます…!)。チョッキ持ちのフルウェポンモロバレル・・!?

モロバレルの強みはきのこのほうしで寝かせたり、いかりのこなで味方をサポートできるところだと思っていたのですが、特性さいせいりょくで回復してサイクルでダメージレースで優位に立てるところなのか・・・?

しかし、私の構築は「味方が倒れたらマギアナの火力が上がるからOK」という形で動かしており、いかく持ちもいれていないため、サイクルを何度も回すのは厳しそうです。トリル貼って引っ込めた黒バドが再度出てくるくらいで、モロバレルが居座っていることも多く、あまり強みが活かせていなさそうでした。


振り返ってみると、初手黒バドレックスでトリックルームを決めるという動きは警戒されており黒バドレックス側に攻撃に集中されることも多く(実際、10月に出てきた構築記事を見ていると、おいかぜ要員がいない黒バド相手にはエルフーン+黒バドレックスでおいかぜ+ふういんから入るといった方や、黒バド側に攻撃を集中すると書かれている方が見られました)、黒バドレックス+モロバレルの初手で出しても、イベルタルカイオーガのように範囲技を撃つポケモンを並べられてしまうとどうにもならず、といったことが度々ありました。また、マギアナはダイスチルで防御は上げれるものの特防を上げる手段がないため、相手のカイオーガが残った状態でトリックルームが切れると何もできないという状態になりがちでした。

そこで、モロバレルの代わりに、ねこだましが使え、トリックルームが切れた後でもカイオーガなどに強いゴリランダーを採用してみました。モロバレルのときにしていた「ダイマックスが切れたカイオーガのHPをかふんだんごで回復してしおふきをうつ」という動きはできなくなり、ダイマックス後のカイオーガはかみなりを撃つくらいしかすることがなくなってしまいましたが、まひが狙えたり(?)、グラスフィールドの回復量でもふいうちやでんこうせっかを耐えるくらいの回復ができたり、それ以上にねこだましやグラススライダーで相手に攻撃をさせないことの恩恵の方が多かったため、この形で使用してました。

 

プラン

基本選出 f:id:howaitodo:20210504024115p:plainf:id:howaitodo:20210808203536p:plain (f:id:howaitodo:20210504235934p:plain)+ f:id:howaitodo:20210504235934p:plain

⇒初手ゴリランダーのねこだまし+黒バドレックスのトリックルームから入り、いのちのたまカイオーガマギアナで制圧します。

 イベルタルがいたら基本的にはマギアナは出してました。逆に鋼・フェアリーが抜群になる相手がいない場合には出さなかったです。

 相手の初手がイベルタル+黒バドレックスだとイベルタルダイマックスされトリルが貼れないこともあるため、黒バドレックスにグラススライダーを2回撃って裏のマギアナでトリルを決めて後発ダイマックスで打開してました。

 黒バドレックスに撃たれる悪技、ゴリランダーに撃たれるこおり技・ひこう技をマギアナは半減できるので、交換でも比較的出しやすかったです。先発のどちらかが倒れそうなときに出してソウルハートを発動するか、カイオーガを先に出して相手を倒せそうな状況でカイオーガの隣に出してソウルハートを発動するといった形で、いかにマギアナの特攻を上げれるかがその後の動かしやすさに繋がってました。火力が足りないときは、ゴリランダー(またはイベルタル)と並べることでマギアナ方向にダイアースを撃ってもらい(守り)、弱点保険で火力を底上げしてました。

 

無理:

スカーフルナアーラダイマックスしそうなポケモン

→スカーフでないことを祈って黒バドレックスでダイホロウ。スカーフ(割といる)だとこごえるかぜでもさいみんじゅつでも無理でした。

レジエレキ+黒バドレックス

→レジエレキにダイマックス切られるとほぼ無理。エレキネットのことも割とあるので、お祈りでねこだまし

 

②(対ザマゼンタ、ホウオウ・リザードングラードン等)f:id:howaitodo:20210504024115p:plainf:id:howaitodo:20210504235934p:plainf:id:howaitodo:20210808203536p:plain

→初手黒バドレックスでカイオーガにスピードスワップを撃ち、ザマゼンタ方向orグラードンが出てきそうな方向にダイストリームを撃っていました。初手グラードンには基本天候が取れるので、チョッキ持ちH振りにダイマックスを切られても、ダイストリームでワンパンできます。

 初手が通ればそのまま押し切れることが多く、ホウオウやザマゼンタ相手にはマスターボール級でも勝率7割以上でした。が、盾を捨ててばんのうがさを持つザマゼンタを使っている方もいたようなので、期間が2ヶ月だったのは幸いだったかもしれません。

 

③(vs弱点保険ソルガレオf:id:howaitodo:20210504024115p:plain+@2

初手じならしで弱点保険を起動してくるソルガレオ構築には、ようきイベルタルイカサマを撃つと宇宙、とGSルール始まったばかりのころに聞いてから、ずっとようきイベルタルを使ってました。(攻撃が2段階上がったダイマックスソルガレオイカサマでワンパンできる。)しかし、相手も初手レジエレキやボルトロス(最終日付近に割と見かけた)が出てくることもあり、厳しい試合になることも。初手に出てこないソルガレオは、トリル下のカイオーガでなんとかなることも多いため基本はトリルをはってました。

 

④(対ディアルガ、白バドレックス、ポリゴン2、パルキアあたりが2体以上)f:id:howaitodo:20210504024115p:plain+@2

黒バドレックスのダイホロウを隣にうち防御を下げて、ザシアンでワンパンしてました(ディアルガだとダイマックスされることも多いので隣を倒して要塞化されないようにすることも多かったです)

相手にモロバレルや白バドレックスがいる場合は、トリル下で戦うならマギアナダイマックスさせてダイフェアリーやダイスチルを先に撃つことを心掛けますが、ダイアースを撃ってくる相手がいるとマギアナで戦うのはきついため、なるべくならトリックルームをはらせないように立ち回ります。(防御下げればグラードンもザマゼンタもだいたい1撃で倒せます。このダイホロウビートの動きができることから、黒バドレックスを抜いてまで白バドレックスを使う気にはなれませんでした)

 

配分

マギアナ

能力補正:ひかえめ(A↓C↑)
実数値 :187-103-143↑-181-145-74
努力値 :H252 B60 C116 D80 
S個体値まぁまぁ(8~9)

 

耐久ライン

・A特化(実数値222)グラードンのダブルダメージだんがいのつるぎ確定耐え

(A特化ザシアンのきょじゅうざん+でんこうせっかもだいたい耐える)

・おくびょうカイオーガ(実数値202)×1.2(タイプ強化アイテム)の雨下ダブルダメージしおふき 15/16耐え

 (多分おだやか(D↑)にしてC特化(実数値222)orいのちのたま持ちでも耐えるようにしたかったのですが、火力があったほうがよさそうだったのでそのままにしてました)

 余った努力値を特攻に振ってます。

 ダイマックスしないことも多いので、技は耐久無振りイベルタルパルキアを一撃で倒せるフルールカノン(H振りだと乱数1発。ゼクロムはH振りでも一撃)、反動なしで撃ててダイスチルの元になるラスターカノン、特性により優先的に狙われやすいので守る、基本トリル下で戦うのでトリックルーム

 裏にザシアンを残されることが多いのですが、非ダイマではザシアンのHP満タンなら特攻4段階(HP半分くらいなら1~2段階)上昇していないと倒すのは厳しいです。(もっとも、最終盤面まで残っているならだいたい4段階は上がってます)。

 

カイオーガf:id:howaitodo:20210504235934p:plain

能力補正:れいせい(C↑S↓)
実数値 :207-x-111-222↑-160-91
努力値 :H252 B4 C252 

 すばやさがまぁまぁの個体に下降補正をかけているため、初手でグラードンがでてきてもほぼ天候がとれ、トリル下でだいたいの伝説ポケモンより先に動けます。トリックルームが切れたあとに相手のカイオーガに先制されたりマヒしたザシアンを抜けないことがあるなどの使いづらさもありましたが、イベルタルザシアン黒バドレックスとすばやさの高いポケモンが多いこの環境ではやはりトリックルーム下で戦うのが強かったように思います。いのちのたまを持たせた火力のすさまじさは健在でした。ただガオガエンに先にすてゼリフを撃たれて逃げられてしまうためダイマックスが切りづらいのは悩ましいところでした。

 

○ザシアン(剣の王)

能力補正:いじっぱり(A↑C↓)
実数値 :179-232-x-90-135-200
努力値 :H92 A164 S252 

A特化(実数値244)ザシアンの+1きょじゅうざんを15/16耐え

(確定耐えだと思ってGSルールの頃から使ってたけど落ちたことはないはず・・)

 伝説が何体でも採用できるルールということで、イベルタルのほかゼクロムパルキアギラティナ等にも抜群で攻撃できるじゃれつくと、ディアルガポリゴン2などカイオーガ+黒バドレックスでは突破しづらい相手への打点となるインファイトを採用したザシアン。シングルでインファイトのザシアン使って使いやすかったため、ずっとせいなるつるぎではなくインファイトで使ってました。いかくが入ってもガオガエンがワンパンできることが多い点もよかったです。スカーフカイオーガ等にすばやさで負けてしまうのはいまいちでしたが、火力が出せるザシアンが使いやすかったためこの配分で長いこと使っていました。

 

○ゴリランダーf:id:howaitodo:20210808203536p:plain

能力補正:いじっぱり(A↑C↓)
実数値 :195-189-114-72-95-113
努力値 :H156 A212 B28 D36 S60 

 最速以外のガオガエン、オーロンゲより先にねこだましを撃てるすばやさ。

 耐久はようき(A実数値222)ザシアンのきょじゅうざん15/16耐え。ザシアンの前で動かす場面は非常に多く、10まんばりきは必須でした。また、せっかくきょじゅうざんを耐えてもあられダメージで落ちてしまったりするのが気になったため、オボンのみを持たせたところ、本来2発耐えるか怪しいこんげんのはどうを2発耐えれるようになったりと活躍の機会が多かったです。ドラゴン伝説相手にやることがなくなりがちなので、マギアナのサポートのつもりでバークアウトを採用していましたが、イベルタルデスウイングディアルガのダイアイスを耐えたりとそこそこ役に立った印象でした。ただディアルガより早いか遅いかが分かりづらいすばやさなのは微妙でした。

 

イベルタル

能力補正:ようき(C↓S↑)
実数値 :195-189-114-135-95-164↑
努力値 :H4 A160 B88 S252 

最速。ザシアンのきょじゅうざん確定耐え。おいかぜも入れてみたかったのですがどの技もよく使うため入れれず。まもるも同様に入れれず複数回バークアウトが撃てるようとつげきチョッキを持たせました。ダイマックスしてもしなくても強いところと、物理・特殊の判別が難しいところがこの環境で強かった点だと思います。

 

○黒バドレックスf:id:howaitodo:20210504024115p:plain
能力補正:おくびょう(A↓S↑)
実数値 :175-x-101-217-120-222
努力値 : B4 C252 S252 

最速以外ありえないというくらい黒バドレックスと対面してました。この構築にはトリックルームとスピードスワップ(とかみなり)しかすばやさ操作がないので、不毛な同速勝負が発生しやすい点は反省点かもしれません(なるべくイベルタルに引いたりはしてましたが。)

伝説1体や2体のときは伝説が補助技を使う=構築のパワーが落ちてしまうことにつながるため、もどかしい思いをしていましたが、伝説が何体でも採用できることで殴れる(圧のある)サポート役としてほぼすべての構築に出せるのがよかったです。「威嚇等のデバフを無理矢理てだすけで相殺する」「ねこだましを誘わないポケモンなのでタスキが残りやすい」といった考えをKOOTAさんのオーガゼクロムの記事(→)を読んですごく印象に残っていたので、持ち物はきあいのたすき。ダイマックスしたカイオーガにバークアウトなど撃たれてもパワーが落ちないようにてだすけを採用しました。まもるが欲しい場面もありましたが黒バドレックスでは突破できない相手がほぼ必ず選出されることを考えると、どの技も外せませんでした。

 

振り返り

 結局のところ、マギアナに限らず多くのトリックルームアタッカーの宿命だと思いますが、トリックルームを貼っていないとデバフを撒かれたり先に攻撃を受けて何もできずに倒されてしまうが、トリックルームのターン中に倒しきるのが難しい、という点がマギアナ構築の難しさなのかなと感じました。(おいかぜ構築も多く、スピードスワップでも先手を取るのは難しかったです)

 私が使っていたときも、上位の方にはひかりのかべを貼られたり、裏からチョッキ持ちのポケモンを投げてトリルターンを枯らす動きをされたりしていました。また、ひたすらバークアウトを連打して交換で出させないような対応も見られました。結果、負けた試合に引きずられて無理な選出、動きが多くなってしまったのかなという気がします。

 それでも、相手によっては4タテできる強さを誇るマギアナは使っていてとても楽しかったです。楽しいといくらでも対戦できるし、3桁帯だと上手い相手と当たることも多く、詰めで逆転されたりと無限に学びがあるのもよかったです。ただ慣れている方ならすぐに気づいていたであろう構築の課題が数百戦して分かる、といった状況になっていた気もするため、強い構築から入るのも重要なのだなと感じたシーズンでした。(ちなみに今回初めてサブロムも3桁に上げるということをやってみたのですが、連敗したときのメンタル面での安心感がすごかったです(結局サブのほうが最終順位は上)。サブはクロさんの並びf:id:howaitodo:20210504235934p:plainで上げてました。強かったです。)

 

【参考】マギアナ構築(動画等)

備忘も兼ねて、参考にさせていただいた動画等やシリーズ13の構築へのtwitterへのリンクを貼らせていただいてます。(無断ですみません。)

 

〇動画

パデックさん→ スピスワトリルマギアナ

キヌガワさん→ ミストバーストゼルネアス&スカーフカイオーガ

バルドルさん→ リオルマギアナ

喰い断さん→ スカーフいのちがけビクティニ+黒バド(+対策)

テルさん→ スカーフいのちがけビクティ+白バド

四季卿さん→ 白馬パルキア  → おきみやげエルフーン

とり。さん→ ひかりのかべエルフーン

 

〇ブログほか

カルフールさん→ ガエン入り

シャングリラさん→ トリックガードマギアナ

※シリーズ13構築

KOHさん(s34)→

オジさん(s35) →

マギアナは単体で完結している強さがあるので、色々な構築が見れて面白かったです。