こんばんは、かよです。
2023年4月~5月に3回行われたポケモンジャパンチャンピオンシップス(PJCS)2023のインターネット予選で使用した構築と、雑感などを書いてみましたので、よろしければご覧ください。
なお、ルールはスカーレット・バイオレットのレギュレーションCで、災厄ポケモンとパラドックスポケモンは使用可、ミライドン・コライドンおよびリザードン等のパルデア図鑑にいないポケモンは使用できないルールでした。
第1回予選(4月7日~10日)
■使用構築
■結果
45戦して25勝20敗(最高1649 最終1576)
■やりたかったこと
・スカーフイーユイでバークアウトを撃ち、相手の火力を落とした後にコノヨザルを通していく
イッカネズミ+コノヨザルの構築を使っていると、ハバタクカミ+何か(イーユイやイッカネズミに打点があるパオジアンなど)を初手に出されることが多く、先にテラスタルを切らなければいけないことが多いのが不自由に感じました。
そのため、イッカネズミ+スカーフイーユイを初手に出し、バークアウトで火力を落とした盤面でコノヨザルを着地させる動きをできるようにしました。
■振り返り
やりたかった動きはできましたが、イダイナキバには全敗していたり、バークアウトだけで削り切れない相手にイーユイが居座りつづけるのがあまり強くない動きだと感じました。また、コノヨザルが上から殴れるように、裏からカイリューを出しておいかぜしていましたが、カイリューを選出した試合の勝率が38%しかなかったため、このパーティにはあってなかったのだろうと思います。
なお、サブロムはレンタルで公開されてた を、ほぼ同じに育成して挑み、ほぼメインと同じような成績でした。こだわりはちまきとメガネの強さと動きづらさは一長一短であると感じました。
第1回はイーユイの火力がとても好きで2ロムともイーユイ入りで参加したのですが、予選抜けの構築を見ているとディンルーのほうが安定感があるのかなという印象があり、第2回はディンルーを使おうと思いました。
第2回予選(4月21日~24日)
■使用構築
■結果
45戦して27勝18敗(最高1668 最終1628)
■やりたかったこと
・とんぼがえりを採用したトドロクツキが強そうなので使いたい
・ディンルー+カイリューに強くする
シングルのマスボ上げに使用したトドロクツキのとんぼがえりでの対面操作が面白く、ダブルに取り入れられないか考えました。
お借りしたレンタルパではミミズズorドヒドイデが引き先となっていましたが、ダブルならフェアリーと格闘を半減できるモロバレルがいいだろうと考えて組み始めました。
氷技が一貫してしまうためテラスタイプは鋼とし、スカーフを持たせてハバタクカミに奇襲をかけれる型としています。
トドロクツキとモロバレルがくるくるするのであれば、隣はある程度居座れるポケモンがよさそう。ということで、とつげきチョッキ持ちのディンルーと、毒で削りながらニードルガードにより殴られにくいキラフロルを採用。また、予選抜けした構築にはディンルー+コノヨザルの構築もあったため、モロバレルとも相性がよさそうと思いコノヨザルを採用しました。
■振り返り
コンセプトとしては、ワイドブレイカーやディンルーのわざわいのうつわで盤面を弱らせながら毒ダメージを蓄積し、裏のポケモンでスイープする、もしくはコノヨザルで積んでいく・・・・だと思うのですが、今パーティ画像を見てもどのように戦っていたのかよく思い出せないため、ものすごくフィーリング頼りになっていたのだと思います(つまりプランがはっきりしていない)。10-0スタートから2-1が最高で、そのあとそれより上に行けることはなかったです。
使用感としては、トドロクツキはディンルーやイーユイ、晴れパに出したいのに、ワンパンできる手段がないため、圧がかけれないのがイマイチだなと感じました。また、第1回で予選抜けして強力な並びと認知されつつあるディンルー+カイリューなどの殴れるディンルーに対してワイドブレイカーが強いと考えていたのですが、連打し続けているとディンルーがじわれを連打してくるようになったため、ハチマキ以外のディンルーには効果的ではなさそうだと分かりました。ワイドブレイカーを撃ち続けるだけのトドロクツキがあまり強くなさそうというのもありました(第1回のスカーフイーユイから学習してない)。
なお、第2回予選ではワタッココータスにトドロクツキを採用したパーティで予選抜けしてた方もいたため、やはりトドロクツキを強く使うのであれば高火力の押し付けができるパーティがいいのかなという印象でした。
ちなみに、サブロムはこれまたレンタルパとして公開されていた寿司イーユイ( )をまねして作りましたが、ろくに練習もできなかったため開幕4連敗、8戦して2-6となってしまいました。前のシリーズまでは寿司もそこそこ使っていたのでいけると思っていたのですが、このシリーズでの寿司適正はなさそうだったため、寿司を使うのはあきらめることにしました。
第3回予選(4月21日~24日)
<メインロム>
■使用構築
■結果
36戦して22勝14敗(最高1659 最終1620)
■やりたかったこと
・毒やあくび+ステロで削ってハバタクカミやパオジアンでスイープする。
・テツノブジンのフェイント+パオジアンで飛行カイリュー、イーユイ等に行動をさせず確実に倒していく
第2回で使用した構築で、毒+みがわりハバタクカミの使用感はよかったため、引き続き採用。ただ、毒を入れたい筆頭候補であるディンルーやチオンジェンが毒テラスタルであることが多いため、キラフロルの特性はふしょくにしました(本当は重いアーマーガアにも対応できると思っていたけど、鋼タイプにはふしょくでもキラースピンが無効化されてしまうのは予選が始まってから知りました・・)
モロバレルも入れたかったのですが、4月のランクバトルではモロバレルの使用率が2位まで浮上していたことやワタッココータスなどの流行により、対策のラムのみや防塵ゴーグル持ちがかなり増えており向かい風な印象でした。そのため、それらを踏まずに定数ダメージを与えられるキョジオーンを試したりしましたが、キョジオーンは瞬間火力が出せないため、相手から高火力を押し付けられやすい構築になってしまいました。場もちをよくするためにいかくやバークアウトを入れたいけれども、交換されてしまうとしおづけの効果も消えてしまう。シングルバトルのようにステルスロックをいれるとよい・・?と考えていたところに、とり。さんの予選抜けの構築(→■)でディンルーのステロ+ヘイラッシャのあくびを取り入れており、強力だと感じたためこちらを参考にさせていただきました。
ただ、ヘイラッシャ+ディンルー の初手に対して、草テラスイーユイやメガネハバタクカミ、ねずみざんイッカネズミなどにごり押しされるとつらいと感じました。また、ビビヨン+悪だくみイーユイのように、毒などでじわじわとターンを稼ぐのが難しい構築も見受けられました。
これらの構築には、やはり上から高火力が叩き込めるのが効果的であると考えたため、パオジアンを採用。またトドロクツキ(飛行アクロバット以外)やコノヨザルでは瞬間火力を出すのが難しいと感じたため、より対面性能が高そうなテツノブジンを採用しました。
また、単体で採用するヘイラッシャはあくびで流したりじならしで後続につなぐ動きがメインかと思っていたのですが、積み技を使うソウブレイズやコノヨザルなどのアタッカーに対して、天然で防御上昇を無視して戦えるということに気づいてからはかなり対応範囲が広がったと感じました。パオジアンと並べてウェーブタックルを撃つ動きや、草テラスタルでモロバレルのいかりのこなを無視して隣を殴るといった動きを意識するだけで大分変わったため、裏にヘイラッシャを置いておくことも多くなりました。こういった立ち回りを地道に広げていくことが練度なのだなと思いました。
個人的には好みの構築になったと思うのですが、イマイチ安定しなかったのは耐久があまり高くないポケモンで固めている宿命というか、先制技を微妙に耐えられたり、1ターン目に範囲技を見せてワイドガードを使ったら2ターン目は単体技を使われたり、キラフロル方向にハイドロポンプが飛んできやすいので草テラスしたらフリーズドライを撃たれて即落ちてしまう等々、相手とかみ合わないと一気に不利になってしまう場面が何度もあったところかなと思います。パオジアン+テツノブジン の格闘2枚採用により、運ゲーになりやすいバンギラス+ルガルガン、雪(テツノツツミ+ユキノオー)、じわれディンルーなどを速やかに倒して被弾回数を抑えれていたと思うのですが、代わりにしんそく急所で負けた試合が2試合ほどあったりと、何に重きを置いて構築を組むのかは難しいところだなと感じました。
あとディンルーはカタストロフィが欲しい場面も多かったです。
<サブロム>
■使用構築
■結果
42戦して28勝14敗(最高・最終1703)
■やりたかったこと
・最後なのでやっぱりイッカコノヨが使いたかった
↓(使ってみて)
・イッカコノヨを見てできそうなポケモンを、パオジアンもしくはセグレイブのじしんで倒す
イッカコノヨはレギュCの要対策構築としても挙げられていてかなり対策が進んでいると感じていましたが、一方で予選抜けされている方もいるので、何か足りてない視点があるのだろうと思い、予選を抜けている並びを使ってみることにしました。また、第2回ではねずみざんを採用したイッカネズミで予選抜けされた方もいたため、相手にする側も考えることが増えるだろうというのと、使い慣れている構築の方が負担が少ないという思いもありました
予選抜けされたげべぼさんがこの6体の並びだけを公開されていたため、とりあえずボックスにいた個体で組んでみたところ、イッカコノヨ以外の4体で以下のような強さがあることが分かりました(実際のところはどのような技やテラスタルを採用していたのかは分かりませんが・・・)
【 の強さ】
・イッカコノヨに対して初手に出されやすいハバタクカミ+イーユイなどをセグレイブの地震で一掃できる
・セグレイブ(地面)を倒した草やじしんが効かない飛行タイプには裏のパオジアンが刺さる
・ほぼ必ず選出されるハバタクカミに対して、ミミッキュがいると安心感がすごい
・イッカコノヨを想定して予想外の並びが出てきたときに守るで様子見する方がそれなりにいるが、そこにテツノツツミのアンコールが刺さる
・テツノツツミ+ミミッキュ(コノヨザルでもよい)と並べてツツミ側に格闘技が飛んできそうなときに守ってゴーストテラスアンコールすることで相手のコノヨザル等を無力化することができる
■振り返り
イッカコノヨで出すよりも他の4体で出す試合がほとんどになってましたが、こごかぜ使って少し削っておけば大体裏のポケモンで倒せるので、考えることが少なくて予選向きだなと感じました。
ただ、アンコールでふいうちをこだわったのに回数数え間違えたり、イッカネズミの毒テラスタルをゴーストだと思い込んでたりなどプレイングミス?の方が目立った印象でした。あと合体する寿司を甘くみすぎたかもしれません。
予選を終えて
終わっちゃったなぁ・・・という気持ちが強いです。ただ、今年は色々な構築が予選抜けしていたこともあって、本戦後も面白い構築が見れそうで楽しみにしています。また、強い構築の作り方、のような記事も見かけて、こういうのも需要があるからこそだと思うので、大会の存在は大きいなと思いました。
潜るときの緊張感も、勝って喜べるのも、負けて悔しいと思えるのも、準備して挑める大きな大会があるからこそと思うので、公式が大会を開催してくれるゲームはいいなぁと改めて思いました。いつまで、モチベーションを持って取り組めるのかは分からないけれども、強い人と対戦できたら楽しいと思うので、また頑張りたいなと思います。
【参考】ステータス(努力値配分)
・ハバタクカミ おくびょう 131(4)-67-89(112)-187(252)-155-190(140)
⇒S:最速トドロクツキ+2
シングル用に育成した個体の流用ですが、だいたいのSブーストハバタクカミを抜けるのでずっとこれで使ってました。
・イッカネズミ おだやか 180(244)-72-96(44)-85-132(196)-134(20)
・コノヨザル いじっぱり 217(252)-154(36)-102(12)-63-134(188)-113(20)
⇒ペンギンさんのレギュBのときの調整です。カイリューに抜かれるのが辛くて素早さに振りたい気もしましたが、Dに厚くハバタクカミの前でも安心して動かせるためそのままの調整としていました。
・カイリュー いじっぱりHA(だったと思いますが、準速バンギラス抜きくらいまで素早さを伸ばしたほうがよさそうです)
・イーユイ ひかえめCS 131(4)-90-101(4)-205(252)-140-151(244)
・モロバレル ずぶとい 221(252)-94-116(128)-105-116(128)-42 ※S個体値14くらい
・トドロクツキ いじっぱり 181(4)-210(252)-92(4)-67-138(132)-154(116)
⇒H-D:臆病ツツミのフリドラ耐え
シングルの構築記事(→■)を見て育成しました。Dに厚めに振っているので、モロバレルに飛んでくるシャドーボールやあくのはどう、ねっぷうなどに受け出ししてました。Bに振った型も安心感があったので、好みだと思います。
・キラフロル おくびょうCS 159(4)-67-110-182(252)-101-151(252)
⇒もともとはHCベースで使ってましたが、カイリューよりも先に動けるのが強いと考えて最速にしました。ウインディよりも速いこともあるのがよかったです。
・テツノツツミ おくびょう 136(40)-90-135(4)-170(204)-81(4)-206(252)
⇒CSでよさそう(もともとひかえめSブーストにしてた名残?)
・セグレイブ いじっぱり 215(196)-216(252)-113(4)-85-106-114(56)
⇒S:準速バンギラス抜き(こごかぜ入れた最速イッカネズミを抜けるところまで振ってもいいかも)
・パオジアン ようきAS
・ミミッキュ ようきAS